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第17話 ゲイ・パーティ⑥

 シャツを着て身支度を整えて階段を降りて行くと、ロジはまださっきの男の人の肩を抱いて何か話し込んでいる。楽しそうだ。 「ロジ、人が多くてそっちに行けない。」 僕のそばを通る人がみんな僕にキスしていく。とてもロジの所に戻れそうにない。  尊もいないし、僕は不安になった。ロジは気付いてくれない。身動き取れない。誰かが強い力で手を掴んで連れ出してくれた。 「誰?」 「外に行こう。」  その人は優しそうで僕はそのがっしりした手につかまって外に出た。  長そうな髪をぐるぐるお団子にしてまとめている。背が高くて187cmのロジと同じくらいかな。浅黒い肌で凄い筋肉。シャツの上からでもわかる。 肌を合わせ絡み合って片時も離れないで抱き合った。自分が信じられない。  アッという間に3日が過ぎた。 「ミト帰りたくなったか?」 「ううん、ハジメはお仕事とかないの?」 「俺は今休暇中だ。 ペルーで2ヶ月も働いたんだよ。」 「どんな仕事?」 「ま、発掘調査みたいなものかな。 今回はジャングルに重機を使って通れるような道を作ったり、荒っぽい仕事が多かったな。  重機オペレーターだ。現地の人と一緒に働く。 海外青年協力隊と合流して操縦を教えたりする。」

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