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第18話 ロジとミトとハジメ
ハジメは仕事の話をしてくれた。
「現地に行けば何でもやらされる。
俺は関係ない、とか言ってられない。
動物保護の仕事をしたかったけど、野生動物を守るのと、開発と、矛盾の中での仕事は結構キツかった。」
「凄い筋肉。仕事で鍛えられた?
凄くセクシー。モテたでしょ。」
「いや、禁欲生活だ。
俺の好きなミトみたいな美少年がいなかった。」
僕たちずっと裸で抱き合って過ごしている。
加藤っていう執事の人が食事を運んできてくれる。この離れにはお風呂もあってハジメとイチャイチャしながら入る。ハジメは僕を洗うのが好きなんだ。
「昔飼ってた犬もこんな風に洗ってやったな。」
「え?」
「愛していたんだ。死んでしまった。
俺より先に。」
ハジメの寂しさが少し見えた気がする。
時々ロジが恋しくなる。
「ハジメ、僕はハジメも好きだけどロジも好きなの。どうしたらいい?」
「ロジってミトの旦那様か。
大学の先生なんだね。ロジャー五十嵐の本を読んだ事があるよ。仏教の唯識論も以前から関心があったから興味深い内容だった。
立派な人だね。」
ハジメはゲイのパーティでロジを何回か見かけていた。誰もが憧れて抱かれたいと思う、ロジはそんな男だった。
いつもはガンガン攻めるハジメも、ロジには抱かれたいと思っていた。
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