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第25話 ロジとミトとハジメ

 しばらくしてハジメが起き出した。キッチンで何か作っている。ロジがバスローブを羽織って僕の肩を抱きながらリビングに行くと大きなサンドイッチが出来てた。 「俺、腹減って適当に作りました。 ペルーじゃ何でも食べたんだよ。 ジャガイモが美味かったな。」 バゲットに野菜とかハムとかローストビーフとかいっぱい挟まったものが出来てた。 ロジが紅茶を入れてる。グルメのロジはこんな豪快なバゲットサンド食べるかな?  トランクスを穿いただけの僕と、上半身裸でシーツを腰に巻いたハジメと、バスローブのロジと、なんかみんなカッコいい。さっきまで裸で抱っこしてたのに、ね。 「僕、玉ねぎ好きなんだ。生のオニオンスライス。トマトと玉ねぎの入った所を切って。」 「俺の特製の味付けだよ。この家は、エスニックなスパイスがたくさんあって嬉しいね。」 「私もスパイシーなのが好きなんだ。」 「ロジャーはセックスもスパイシーなのがお好みですか?俺、何でもしますよ。」  僕はテーブルにパラパラとこぼしてしまった。 ロジが口を拭いてくれる。そしてキス。頭を撫でてくれた。 「ハジメもキスして。」 テーブル越しにキスをねだった。 「ミト、また欲情しちゃうよ。」 そばに行ってハジメの口の周りを舐めてあげた。スパイスの味がした。  よく食べる男はセクシーだ。 「いつも食事はロジとイチャイチャしながらなんだけど、これからはハジメも一緒だね。」

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