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第37話 インド・ネパール編

 サドゥはヒンディー教の修行者の事。ヒンディー教では人生は4つの時期がある。  学習期、修行期、社会期、隠遁期。この隠遁期に属する人々がサドゥとなって托鉢しつつ諸国を遍歴するという。サドゥとは死ぬための準備だろうか。昔は戸籍も抹消され死者として扱われたらしい。  ハジメの知り合いのサドゥも自分の大事な食糧を分けてくれただけだったんだ。初めての僕には効きすぎたけど。  僕はチャラスのせいで色っぽくなったって。ハジメは僕を抱きかかえて宿泊するガーデンロッジに連れて行った。 「まだ、夢の中にいるみたい。 ハジメ、抱っこして。」 ハジメは笑って僕を抱きしめる。キスしながら 「ミトは可愛いなぁ。ゆっくり愛し合おう。」 「明日もガンガー見に行きたい。ハジメ、お仕事はないの?」 「大丈夫だよ。探してる人はここにはいなかった。この後はポカラに探しに行く予定だ。 それまでミトと二人で過ごせる。」 「ポカラって?ネパールだ!僕も行ってみたいなぁ。」 「じゃあミトの分もビザを取ろう。」  ハジメと裸で抱き合う。ハジメは僕を離さない。僕の身体をずっと撫でまわしてる。セックスするだけじゃなくて、ひたすら撫で回す。それだけで蕩けそうだ。さっきのチャラスのパンのせい?  ハジメの大きい手。僕の身体を愛撫するためにある。その指を口に含む。指の一本一本を舐める。それだけで二人とも感じてしまって。 「ミト、こんな事するの?気持ちいいよ。 ミトはどこを舐めて貰いたいんだ?」

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