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第45話 ネパールへ
美味しいネパール料理。いつも「モモ」っていうのを食べる。ショーロンポウみたいなものかな。味はもっと独特だ。スープに入れたモモもある。羊かやぎか、入ってる肉を抜いてもらう。ここに来て僕はアメリカ人のヒッピーからビーガンを教わった。完全なビーガンではないけどお肉が食べられなくなったの。ネパリにもベジタリアンは多いので野菜を使った料理はたくさんある。
「ミトは毎日モモを食べて飽きないのか?
あとはダル、豆ばっかり。」
「ご飯もあるよ。
ビリヤニみたいな炊き込みご飯も好き。
ブテコバットは全くチャーハンだ。
麺もあるし僕は全然飽きないよ。
ヨーグルトもチーズケーキみたい。
濃厚で美味しい。」
「俺は刺身が食べたいなぁ。マグロとか。」
「日本に帰ったらロジに連れてってもらおう。
一緒に帰れるよね。」
ハジメは少し考えている。
ネパールでもドラッグは非合法だが堂々とまかり通っている。
幻覚性茸入りのオムレツなんてものもある。
そしてフリークも増えている。
マコチンとメドウズは日本に帰ったが、ハジメは最後の仕事をするって言ってた。
何の仕事?
ずっと人を探してるのは知ってたけど。
「マコチンとメドウズには言ってなかったけど。
実は、死んだ先輩には弟がいたんだ。
俺と同じ年。今は35才だな。
そいつは昔から兄貴が大好きで、死んでしまっても同じ事をしようとする。
ジャンキーになって今はネパールにいるって。
ポカラにはいないようだからカトマンドゥに行ってみようと思ってる。
そいつをサルベージして日本に帰す。最後の仕事になるだろう。」
それは簡単な仕事ではなかった。
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