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第51話 ネパール
肉体は有機物としての寿命があるけど、生き物は身体を乗り換えながらその魂を繋いでいるのかもしれない。それがインド哲学のアーカーシャだ。それでも死ぬのが悲しいと思うのは生きてた時の関係がすべて断たれるからだ。もう絶対、誰にも会えない。死ぬ事の悲しみは全てそこにある。阿頼耶識、そこは魂の休憩所?ひとりぼっちで?もの凄く寂しいけど生命は続く。
そう考えたら死ぬのも怖くないけど、死んだ後にはいい事ばかりじゃないようだ。生きてた時の
反省会?次に生きるための準備?嫌なことも辛い事も、その過去と向き合わなければならないのはキツいなあ。
釈迦はそんな事に気付いて怖かっただろう。古今東西、気付いた人は案外たくさんいて、神、とか言われたんだ。人間がそれを利用して宗教を量産する。
もう一つ、僕が不思議に思ってるのはセックス。その時には天国が見える。多分僕はロジとハジメにセックスを教えられて、幸せな事しかないから。誰でもいいわけじゃない。
ゲイのセックスは邪道だと考える人々がいる。
宗教がその縛りを作ってる場合が多い。
人間の都合で宗教は量産される。人間が神を作ってる。
でも僕はロジとハジメとのセックスが物凄い快感なのでそれ以外考えられない。ロジとハジメを愛してるから快感がすごいんだと思う。
心と身体は繋がってる。心の無いセックスをしたいと思わない。
誰が何と言おうと僕はゲイだ。間違ってると思わない。
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