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第57話 3人

 ロジの座ってるソファの隣に行って待つ事にする。 「ミトも切ってもらうか?」 「まだいいよ。これじゃダメ?」  僕の髪は少し癖があって細くて茶色っぽい。伸ばしてもハジメみたいなサラサラヘアにはならないんだ。ロジが指を巻き付けて愛撫してくれる。 犬を撫でるみたいにクシャクシャにされる。僕はそれが大好き。 「ロジはいつも決まった形なんだね。」 短めの無造作な感じ。それを保つのは結構大変みたい。定期的に小鉄の所に通ってる。鼻の下と顎の髭が素敵なんだ。それと笑った時の口元の皺はもうセクシーすぎる。  ロジの首に抱きついてキスした。 「ロジはいつも変わらないスタイルだね。 長くしたり、反対にベリーショートにしたり、いろんな事しないね。」 「昔は色々やったぞ。小鉄が私をおもちゃにしてた。今は浮気はしないんだよ。」 「おじさんだからかと思ってた。」 「あ、それは言ってはいけない言葉だぞ。」  ロジは46才、ハジメは36才、そして僕は26才。3人ともちゃんと大人だよ。3人で愛し合って暮らしてる。  小鉄が 「3人で上手く行くの? 何だか不思議ね。嫉妬とかないの?」 「そう,私達は不思議なんだよ。」 ロジの言葉にハジメが 「俺が一番驚いてるよ。 もう受け、は封印したつもりだったのに ロジャーに抱かれたくなったんだ。」 「ハジメはロジの前だと可愛くなるよね。 僕には攻めてくるのに。」

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