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第68話 3人

 でもガンジーの筋肉に対する姿勢に影響を受けた。禁欲的な人で、俺がガンジーってあだ名を付けたんだ。インドのサドゥにあんな人がいたよな、って思った。」 ハジメはそのガンジーっていう人を尊敬してるんだって。  ご飯もよく食べるけど、鳥のササミとブロッコリーとゆで卵とツナは、ハジメの主食みたいだ。 「食べ物に好き嫌いなんか無さそうだね。」 ハジメに言うと 「ガキの頃は偏食だった。物の食べ方が変わったのはジェロニモが死んでからだな。」  人生の価値観がガラッと変わったんだって。 プロテインとかサプリは取らない。食べ物から筋肉を作るって言ってた。何でもよく食べる豪快なハジメだけど、意外とストイックなんだ。  そしてセックスも強い。僕を抱いてくれる攻め、の時は何度でもイカされる。  ネパールが懐かしいな。ヒマラヤを眺めながら二人で毛布に包まって繋がってた。ハジメが離してくれなかった。あそこにロジもいたらバランスがとれたのにって思う。  3人って凄く上手くいくんだよ。みんな不思議がるけど、愛し合っていれば3っていう数字は最高。  ハジメは重機オペレーターとしてT社の仕事をする事になった。  遺跡の発掘調査のために最初は重機が入るんだって。地形の調査。世界的にも珍しい遺跡のようで、海外からも調査隊が来ている。外国人も多い。ハジメは通訳を兼ねての依頼だったようだ。 「私の大学も調査隊を送り込んでるみたいだ。 研究室は違うけど、中々興味深い。」 ロジが面白そうな顔をして言った。

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