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第77話 2人
少し眠った。
ハジメはやさしくタカヒロにキスしている。そしてタカヒロの身体をきれいに後始末している。気絶したようなタカヒロの身体をタオルで拭いて抱きしめてもう一度眠る事にした。
朝、目覚めたタカヒロを抱いて風呂に入る。身体を洗って後ろもきれいにしている。いつもロジがしてくれる事だった。
「ハジメ、全部やってもらってすみません。
やさしいね。こんなの初めて。」
「タカヒロは起きられるかい?
抱き潰さなくて良かった。今日も仕事だろう。」
「オレは考古学の学生なので、デスクワークもあるんだ。今日はあまり身体を酷使しない仕事にする。ホントはハジメの傍で働きたくてレポートをサボってたんだ。」
「そうか、学生なのか。」
聞くとT大、学部は違うがロジの大学だった。
「ロジャー先生の事は知ってる。
ゲイをカミングアウトしていてオレは尊敬してるんだ。」
「俺のパートナーがロジャーだって知ってたのか?」
「えっ、そうなの?」
「一緒に暮らしてるんだよ。」
「え、えーっ。」
タカヒロは驚いている。ミトの事はどう話したら理解されるだろうか?
ゲイが理解出来ても、3人というのはどうだろう。
仕事で顔を合わせても、会社ではセックスした事は内緒にしよう、とお互いに決めた。
この現場だけの恋人。タカヒロはハジメに夢中になった。
金曜日には仕事が終わると、すぐにロジの家に帰るハジメだ。
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