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第82話 4人

(ああ、ミトを泣かせた。なんて可愛いんだ。 俺は罪深い事をしているのか。) ハジメはタカヒロを連れて来た事を後悔し始めた。  ロジが取りなすように 「ミトはハジメが大好きだからな。 話が早く進み過ぎる。一回セックスしてセフレになったって事だろ。 いいじゃないか、若くて体力が余ってるなら。」 (セフレじゃ嫌だ。恋人と言って欲しい。) タカヒロは心の中で叫んだ。  いつもはロジの寝室で3人で眠る。クィーンサイズのベッドだ。  今夜は書斎の奥の和室に布団を敷いてタカヒロに使ってもらう事にした。ベッドではなくて普通に布団を敷いた。ロジが運んでくれた。枕が二つ。 「ハジメ、タカヒロが寂しそうだから一緒に寝たら?僕、我慢するよ。」 「よしよし、ミトは私が抱っこしてあげるからな。」 ロジに頭を撫でられて泣きそうな顔のミト。 ミトだってハジメが帰って来るのを凄く待っていた。ロジだってそうだ。気にしていないふりをしても、昨日から心待ちにしてたのはミトも知ってる。ハジメに肉を食わせるって、いい肉を取り寄せていた。ミトもロジもハジメの帰りを待っていた。 「ハジメとお風呂に入りたい。」 ミトが言い出した。ハジメは笑って 「よし、二人で入ろう。」 ミトはお風呂の中でハジメに抱きついて甘えた。

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