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第87話 ハジメとタカヒロ

 ハジメとタカヒロは大学の近くにアパートを借りた。小綺麗な2LDKのマンション。研究室に残るタカヒロのために大学の近く。  ハジメは翻訳の仕事を引き受けながら、身体を作っている。久しぶりに覗いたGジムでガンジーと再会した。筋肉作りに火が付いたようだ。 「きちんとトレーニングしてなかったからカッコ悪いな。」 「筋肉は嘘をつかないからね。」 「ガンジーは相変わらず、ストイックだな。」 ガンジーと競うように筋トレをしている。 「ハジメは筋トレの事ばかりだね。 オレの事はかまってくれない。」 タカヒロの言葉に 「タカも筋トレやってみなよ。 いい身体してるんだから、さ。」 抱き寄せてキスしている。 「そうしたらもっとオレの身体に溺れてくれる?」 タカヒロの頭を撫でながら 「今だってタカに溺れてるよ。 毎日セックスしてるだろ。 次の日の事を考えてセーブしてるけど 今夜は金曜日だから、じゃあタカを抱き潰してやろうかな?明日はなんか予定、ある?」 「ないよ。この頃はいつも予定なんかないの。 オレの世界はハジメで周ってるんだ。」  そんな毎日の中で、タカヒロの執着が激しくなってきた。今日はGジムに付いて来るという。 ガンジーに会ってみたいそうだ。

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