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第99話 ハジメとタカ

 タカヒロは高校生の頃、まだ自分がゲイだと自覚がなかった頃、告られた女子と付き合って見た事がある。一生懸命好きになろうと努力した。  優しくしようと、情報を集め、女子の喜ぶデートコースを調べたり、美味しいスィーツのお店に連れて行ったり、男がリードするものだと、事前にリサーチして場馴れしたフリをした。 「タカヒロって何でも知ってるのね。 一緒にいると安心。」 スパダリなんて言われて調子に乗っていた。 「でもセックスはしてくれないの? タカヒロはチェリーなの?」 どうしていいかわからなかった。女子に欲情しないのだ。一人でこっそり観るのはゲイビデオ。男に抱かれる事を想像すると、もの凄く感じるのだ。ずっと後ろめたかった。  大学入試を理由に女子とは別れた。 大学では物理学の教授がゲイである事を公言していた。 「ああ、隠さなくていいんだ。オレはゲイだ。」  ゲイの世界ではモテた。背が高くて甘いマスクのイケメン。細マッチョが攻めをそそるらしい。大学で目覚めたタカヒロは、ゲイ仲間には知られた存在になった。 男が抱きたい男、それがタカヒロだった。 「ハジメ、一人でさびしかったよ。」  ハジメはタカヒロを乱暴に抱きしめた。ミトのキスが欲望を燻らせている。  タカヒロのシャツを捲り上げて、乱暴に裸の胸を弄る。胸の飾りを吸ってみる。男の乳首は決して飾りではない事に気付いていたが。 片方を舌で転がすように吸ってみる。タカヒロはこれが好きなはず。もう片方を指で摘む。コリっとしてきた。乳首が勃つ。 「可愛いよ、感じているんだね。」 「ハジメ、まだ準備出来てない。」 「俺が全部してやる。タカヒロをゆっくり解してトロトロにしてから、大きいのを入れてやる。」 ハジメの指がタカヒロのペニスを扱いて、後孔も触る。 「あん、凄い。指、あ、あ、」 「今日はタカヒロをイカせまくりたい。明日の事なんかどうでもいい。二人でイコう。」

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