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第102話 ハジメとタカ
「オレもハジメのお腹触りたい。」
腰にタオルを巻いただけのハジメに抱きついてきた。
「凄い、この筋肉。ハジメは裸でいて。」
「あは、外に出られないよ。
腹減ったな。何か食いに行こう。」
「二人で歩いて行く。手を繋いで。」
「えー、それは・・」
カッコいい男が二人歩いている。背の高いハジメとタカは結構目立つ。タカはハジメの腕を抱えてピッタリくっついている。
「歩きにくいなぁ。」
「うふふ、離れないよ。」
すれ違う人が振り返る。タカヒロの美貌とハジメの美貌。そしてハジメの身体。羨望のまなざし。
「何食べる?ハジメはがっつりお肉とか?」
「そうだな、焼肉か?」
「うん,じゃ焼肉だけじゃなくて韓国料理は?
韓国の家庭料理って凄く美味しいんだよ。
大学の近くに"オンマの店"がある。」
タカヒロはこういう情報に詳しい。高校生の頃からリサーチが得意になった。
"オンマの店"の看板が見えた。意外と近い。
二人でタッカンマリという鶏一羽が丸ごと入った鍋を食べた。トッピングをいろいろ頼んで凄く美味しい。
「これなら筋肉になるでしょ。タンパク質とコラーゲンだよ。」
「美味いな。ニンニクたっぷりだ。一緒に食べないとキス出来ないな。韓国の人はデートの時困らないのかな?」
「それに精力ついちゃうね。」
「ははは、タカはもう腰大丈夫か?」
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