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第119話 ミトとタカ

また、ミトがとんでもない事を言い出した。 「面白くないよ、そんな冗談。」 優しく抱き寄せて唇を合わせた。何か話をするより、キスしてる方が分かり合える気がした。  ミトが積極的に舌を入れる。唇をこじ開けて強く吸う。 「は、あ、息が出来ないよ。」 そう言いながらタカヒロも強く吸って応える。唾液が溢れて二人、夢中になっている。 「あ、あ、タカはいつもハジメにキスしてるんだね、ずるいよ。」 「ミトだってインドではハジメを独り占めしてたでしょ。」 (ああ、やっぱり僕、ハジメが好き。タカ、ごめんね。) 「ミト、スーツ脱いだ方がいいよ。シワになっちゃう。」  上着を脱いで二人抱き合ってゆっくりキスした。セックスする気はないけど、楽しい。仔犬の兄弟みたいかな。コロコロとじゃれ合って。  ふと、見つめ合って、真面目な顔をしたタカがいた。 「ミト、する?どこまでならいいかな?」 「え、しないよ。キスだけ。」 「でも大きくなってるよ。」 「タカも。」 お互いにペニスを咥えてシックスナインになった。 「飲ませて、ミトの。」 「タカのも飲みたい。」 二人で絶頂を迎えた。可愛らしい二人だ。 「飲んじゃった。感動した。」 「これは義兄弟の契り、だよ。」 「ホントだ。契り。」

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