134 / 240
第134話 白薔薇
「今日はファンミーティングの打ち合わせという事で、本番はもっと大人数になりそうです。
[ミトとタカ]という企画だけででなく、二組のカップルを囲む、というのがみんな喜んでくれると思います。」
ミトはだんだん大きくなる企画に不安を感じた。
「みなさん、お茶の用意が出来たわよ。」
小鉄が自分の美容室から手伝いを連れて来てくれた。
「こんにちは。私はミトとタカのマネージメントをやっている小鉄といいます。
こちらはジョーちゃん。私の仕事のスタッフなんだけど今日は手伝いに来てもらったの。」
「こんにちは、ジョーです。本職は美容師。時枝さんと同じだね。よろしく。」
またまたイケメンが二人。小鉄もイケメンだけどジョーもイケメン。
「世の中のイケメン全部集めちゃってない?」
「眼福、眼福。」
「サーリチャーズ商会の紅茶よ。ダージリン。
梅子さんのマドレーヌもあるわよ。」
「梅子さん?」
「うん、昔から家の事をやってくれる優しいおばあちゃんだよ。」
ミトが説明している。
「梅子さんのマドレーヌはプルーストを思わせる。美味いよ。」
ロジが皆んなに勧める。和気藹々とお茶会が進んだ。
「あのー、ポスターのミトちゃんとタカさん、軽くキスしてたでしょ。
ヤキモチとかないんですか?」
千賀子さんが聞いた。ハジメが
「ああ、俺はちょっと妬けたな。」
「キャー、そうですよね。」
ロジは
「私はミトもタカも可愛くて微笑ましかったよ。
でもそれ以上はダメだぞ。」
キャーキャー、皆んな大喜びだ。
ともだちにシェアしよう!