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第134話 白薔薇

「今日はファンミーティングの打ち合わせという事で、本番はもっと大人数になりそうです。  [ミトとタカ]という企画だけででなく、二組のカップルを囲む、というのがみんな喜んでくれると思います。」  ミトはだんだん大きくなる企画に不安を感じた。 「みなさん、お茶の用意が出来たわよ。」 小鉄が自分の美容室から手伝いを連れて来てくれた。 「こんにちは。私はミトとタカのマネージメントをやっている小鉄といいます。 こちらはジョーちゃん。私の仕事のスタッフなんだけど今日は手伝いに来てもらったの。」 「こんにちは、ジョーです。本職は美容師。時枝さんと同じだね。よろしく。」 またまたイケメンが二人。小鉄もイケメンだけどジョーもイケメン。 「世の中のイケメン全部集めちゃってない?」 「眼福、眼福。」 「サーリチャーズ商会の紅茶よ。ダージリン。 梅子さんのマドレーヌもあるわよ。」 「梅子さん?」 「うん、昔から家の事をやってくれる優しいおばあちゃんだよ。」 ミトが説明している。 「梅子さんのマドレーヌはプルーストを思わせる。美味いよ。」 ロジが皆んなに勧める。和気藹々とお茶会が進んだ。 「あのー、ポスターのミトちゃんとタカさん、軽くキスしてたでしょ。 ヤキモチとかないんですか?」 千賀子さんが聞いた。ハジメが 「ああ、俺はちょっと妬けたな。」 「キャー、そうですよね。」 ロジは 「私はミトもタカも可愛くて微笑ましかったよ。 でもそれ以上はダメだぞ。」 キャーキャー、皆んな大喜びだ。

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