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第136話 白薔薇茶会
ミトは、ロジとの秘め事が暴露されると思った。でもロジは平然とベッドルームに案内した。
大きなベッドが部屋を占領している。ベッドメイクされて片付いている。梅子さんがきれいにしてくれたんだろう。
「わあっ、大きいベッド!
凄い、天井いっぱいに鏡が貼ってある。」
「なんか想像しちゃう。」
「夕子、失礼よ!」
ロジは豪快に笑ってるけど、ミトは恥ずかしくて、隠れたい気持ちだった。二人のいつもの濃厚なセックスが妄想のネタにされるんだ。
人に公開するのって難しい。悪意ある人の手に渡ったら酷い事になりそうで。
[白薔薇]のお嬢さん方も帰って行った。ハジメとタカヒロも帰って行った。小鉄とジョーちゃんも帰って行った。
家の中にいつもの静寂が訪れた。
「ミト、疲れたろ。ここにおいで。」
いつものようにロジの膝に乗り首に抱きついてキスしながら
「ロジ、僕はベッドルームを見られて恥ずかしかったよ。」
「そうだね。恥ずかしいのが当たり前だ。
ミトを愛してる事を隠したくなかったんだ。」
ミトの首に舌を這わせて、もうロジはオスの匂いをさせている。
(なんで、ロジ欲情してるの?
どこでスイッチはいっちゃったの?)
抱き上げられてベッドルームにつれていかれる。キツイ口づけに息が出来ない。
「はあーはあー、ロジ、苦しい、」
抱きとられてロジが耳元で囁く。
「ミトが欲しくなったんだよ。ミトはハジメが欲しかったんだろう。」
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