136 / 240

第136話 白薔薇茶会

 ミトは、ロジとの秘め事が暴露されると思った。でもロジは平然とベッドルームに案内した。  大きなベッドが部屋を占領している。ベッドメイクされて片付いている。梅子さんがきれいにしてくれたんだろう。 「わあっ、大きいベッド! 凄い、天井いっぱいに鏡が貼ってある。」 「なんか想像しちゃう。」 「夕子、失礼よ!」 ロジは豪快に笑ってるけど、ミトは恥ずかしくて、隠れたい気持ちだった。二人のいつもの濃厚なセックスが妄想のネタにされるんだ。  人に公開するのって難しい。悪意ある人の手に渡ったら酷い事になりそうで。 [白薔薇]のお嬢さん方も帰って行った。ハジメとタカヒロも帰って行った。小鉄とジョーちゃんも帰って行った。  家の中にいつもの静寂が訪れた。 「ミト、疲れたろ。ここにおいで。」  いつものようにロジの膝に乗り首に抱きついてキスしながら 「ロジ、僕はベッドルームを見られて恥ずかしかったよ。」 「そうだね。恥ずかしいのが当たり前だ。 ミトを愛してる事を隠したくなかったんだ。」  ミトの首に舌を這わせて、もうロジはオスの匂いをさせている。 (なんで、ロジ欲情してるの? どこでスイッチはいっちゃったの?)  抱き上げられてベッドルームにつれていかれる。キツイ口づけに息が出来ない。 「はあーはあー、ロジ、苦しい、」 抱きとられてロジが耳元で囁く。 「ミトが欲しくなったんだよ。ミトはハジメが欲しかったんだろう。」

ともだちにシェアしよう!