142 / 240
第142話 ハジメ
ジェロニモが忘れられない。ハジメはいつも一人だった。
そんな時、衝撃的なミトとの出会い。
いろいろな事を思い出していた。ミトとの出会いは奇跡だ。その後のロジと3人の暮らし。
そして今はタカヒロと出会って夫婦のように暮らしている。人生には思わぬ出会いがある。
ハジメは遊びで恋をするほど器用ではない。誰も手放したくないのだ。
ミトは今、ロジャー先生と暮らしている。これでいいのだろう。タカヒロはハジメを独占して満足そうだ。
(俺がミトを恋しがってはいけないな。でもミトはどんな気持ちでいるんだろう。)
「ハジメ、何考えてるの?
日曜日だって二人で裸で抱き合って終わるのはもったいないよ。」
昨夜、タカヒロと激しく愛し合った余韻が残っている。タカヒロの肌を弄る。
(俺は人恋しいんだ。甘えたいだけなんだ。
本音を言えば、ミトを抱きたい。)
ハジメの中で葛藤がある。
(なぜ人は、恋人だけを見つめなくてはならないんだ?縛られるのは嫌いなのに。)
浮気心、とは違う。ミトが忘れられないだけだ。
でもタカヒロを泣かせたくはない。
「ハジメ、お風呂に入ろう。
昨夜は激しかったね。あんなに愛してくれるなんて、オレ幸せだけど、足腰が持たないよ。」
可愛いタカヒロの訴えに、またハジメのペニスが大きくなって来た。
「タカはエロいな。またしたくなるよ。」
「あ、あん、ハジメ。」
ハジメに口を塞がれて激しく吸われる。
「は、はぁ、息が出来ない。」
「あ、ごめんよ。タカがあんまり可愛くて俺欲情しちゃったよ。」
自分のペニスを握らせる。
「あ、あぁ、また、凄い。オレ壊れちゃうよ。」
ともだちにシェアしよう!