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第142話 ハジメ

 ジェロニモが忘れられない。ハジメはいつも一人だった。  そんな時、衝撃的なミトとの出会い。 いろいろな事を思い出していた。ミトとの出会いは奇跡だ。その後のロジと3人の暮らし。  そして今はタカヒロと出会って夫婦のように暮らしている。人生には思わぬ出会いがある。  ハジメは遊びで恋をするほど器用ではない。誰も手放したくないのだ。  ミトは今、ロジャー先生と暮らしている。これでいいのだろう。タカヒロはハジメを独占して満足そうだ。 (俺がミトを恋しがってはいけないな。でもミトはどんな気持ちでいるんだろう。) 「ハジメ、何考えてるの? 日曜日だって二人で裸で抱き合って終わるのはもったいないよ。」  昨夜、タカヒロと激しく愛し合った余韻が残っている。タカヒロの肌を弄る。 (俺は人恋しいんだ。甘えたいだけなんだ。 本音を言えば、ミトを抱きたい。) ハジメの中で葛藤がある。 (なぜ人は、恋人だけを見つめなくてはならないんだ?縛られるのは嫌いなのに。) 浮気心、とは違う。ミトが忘れられないだけだ。 でもタカヒロを泣かせたくはない。 「ハジメ、お風呂に入ろう。 昨夜は激しかったね。あんなに愛してくれるなんて、オレ幸せだけど、足腰が持たないよ。」 可愛いタカヒロの訴えに、またハジメのペニスが大きくなって来た。 「タカはエロいな。またしたくなるよ。」 「あ、あん、ハジメ。」 ハジメに口を塞がれて激しく吸われる。 「は、はぁ、息が出来ない。」 「あ、ごめんよ。タカがあんまり可愛くて俺欲情しちゃったよ。」 自分のペニスを握らせる。 「あ、あぁ、また、凄い。オレ壊れちゃうよ。」

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