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第144話 撮影会

 ハジメは筋肉を強調するようなぴったりした黒いTシャツに、タカヒロと色違い、お揃いのカーゴパンツ。サープラス物(米軍放出品)のようだ。やっぱりゴツいサープラス物らしいブーツ。  浅黒い肌に盛り上がった筋肉が眩しい。タカヒロを抱き込んで、二人ともカッコいい。色っぽい。 「凄い、凄い!もう尊いですぅ!」  そこにドラァグクイーンの格好の小鉄とジョーちゃんが入って来た。みんな唖然としている。 「凄い、綺麗!」 ロジがちょっと得意そうに 「小鉄は、こっちもプロなんだよ。 麻布には小鉄のファンクラブもあるんだ。」  二人で踊ってみせる。 「パリのムーランルージュの再現だな。」 ロジが笑ってる。 「凄いです!皆さん素敵!」 みんなきゃーきゃー盛り上がっている。 「ファンミーティング、これでやりたいね。」 みんな大盛り上がりで撮影は終わった。 「もう僕は人前に出たくないんだ。晒されたくない。これで最後だと思って今日は大サービスだったんだよ。」  顔を赤らめながらミトが言った。 「白薔薇さん達、ありがとう。 小鉄さんもジョーさんもありがとう。」 タカヒロにハグしてちょっと恥ずかしそうだ。 「また、何か機会があればよろしくお願いします。ありがとうございました。」 千賀子さんは、まだ何か言いたそうだったけど、とりあえず、解散になった。

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