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第190話 カクテル

「小鉄とジョーちゃん、ラブラブだったね。」 「ジョーさんの方からプロポーズするなんて思わなかった。オレもロマンチックなプロポーズ、されてみたいな。」 タカが言った。ハジメが狼狽えている。爺様たちからお墨付き、を貰ったばかりだ。タカへのプロポーズなどに気が回らなかった。  女じゃあるまいし、そんな事望んでいるのか? 「ロジ、僕もあのカクテル、飲んでみたい。」 「ビトイーン・ザ・シーツ、か。 ブランデーとラムのカクテルだ。結構強いぞ。」 「美味しい。オレンジの香りもするね。」 「ベッドに誘う時に飲ませるんだ。」 「ロジも誰かに飲ませた?」 ロジに唇を塞がれた。これがプレイボーイ、ロジの答えか?  タカが 「オレも何か飲みたい。なんか色っぽいカクテルない?」 「オーガズムっていうのがあるよ。」 「ロジ,よく知ってるね。 昔はこれで、お目当て、を落としたの?」 「昔の事は言いっこ無し、だ。」 タカが運ばれて来たカクテル、"オーガズム"を飲んでいる。 「なんかコーヒー牛乳みたい。甘い。 アーモンドの香りもする。」 「ベイリーズ、が入ってるんだ。 アイリッシュウヰスキーとクリームのリキュールだ。甘いミルクコーヒー味だね。」 「何でオーガズムって言うんだろう?」 「意味深だね。」 みんなで日頃飲まないカクテルを飲み比べて遊んでいる。

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