「僕のせいで真面目に勉強してた学生さんの将来をダメにした、ってことなの？」 　この前からミトは、自分が諸悪の根源だと感じてるようで、ロジは切ない。 「全然違うよ。自業自得。ミトは被害者だよ。」 タカと尊が言った。 　キッカケを作った山田友也は警察の取り調べを受けた。これで一件落着ではない。 　相変わらず酷い書き込みは後を絶たない。一度ネットに晒された記事は、思わぬ形で世界中を駆け巡る。 「実害は無いんだから気にしても仕方ないな。」 「ミトちゃんはSNSとか見ないんでしょ。 じゃあ気にする事ないわ。」 小鉄が元気づけてくれる。 　 　そこにあの"白薔薇"さん達から連絡が来た。 「また私達5人で遊びに行ってもいいですか？ ちょっと気になる事もあるので。」 とメールが来たのだ。 「気になる事って何だろう？怖いな。」 ミトとタカが話している。 　今度の日曜日に集まる事になった。 「また、写真とか撮るんだろうな。どんなカッコしようかな。」 　おしゃれなタカが、楽しそうに着るものを考えている。 「小鉄達も呼んで、天気が良かったら庭でバーベキューでもやろうか？」 この所、暗いムードになっていたので、みんな気持ちを盛り上げたいと考えていた。