ロジとたくさん食料を買い物して、日曜日になった。 「こんにちは。こんなに用意してもらってなんか楽しい集まりになって嬉しいです。今日は嬉しいご報告もあるんです。」 　千賀子さんが出来上がったばかりのピカピカの写真集を抱えてやって来た。いつもの5人のメンバーが一緒だ。 「わぁ、写真綺麗だね。僕とロジがカッコいい！ あ、ハジメとタカもイケてる。 　こっちも凄い。小鉄とジョーちゃん、お化粧してると別人だね。ドラァグクイーンって凄い！」 「面白い写真が出来たでしょ。」 この同人誌が口コミで大評判で増刷を重ねているらしい。同人誌にはあり得ない大増刷なんだそうだ。 　写真の3カプが本当にゲイカップルなのか？というのが大評判の理由らしい。まだまだ世間は保守的なのだ。 「それで私達、もっと写真集を出したいと、今日はお願いに来たんです。」 「それは…どうかな？ 君たちはSNSもチェックしてるんだろう？ 酷い書き込みが多いんじゃないのかな？」 ロジの言葉にミトが 「僕もう顔とか出したくないんだ。お菓子の箱にまで僕の顔が付いてるんだよ。」 「ああ、見ました。私の友達なんかコンビニに置いてあるチョコレート、買い占めちゃって。箱を飾ってます。」 「私もミトとタカのキスしてるマグカップ、買いました。尊くて使えません。」 　みんな賑やかに披露してくれた。ミトはなんだかくすぐったい。 ハジメが笑って言った。 「俺のタカがカッコいいのはわかってるけど、安売りはしたくないなぁ。」 「キャー、俺の、っていうの、素敵。