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第166話 バーベキュー

「わあ、美味しい。これ何ですか?」 「ああ、鴨だね。軽くスモークしてあるのを買って来たから、すぐ食べられるよ。」  トウモロコシが皮ごと焼かれている。蒸し焼きになって甘さが引き立つ。 「わあ、美味しい!焼いて食べる野菜が美味しい。」 「椎茸が大きい。お醤油垂らして焼こう。」  海が近いのでハマグリもある。  「貝が口を開けたらすぐ食べるんだよ。塩っぱいからお醤油いらないかな。」 「でも少しかけよう。香りがたまらない。」  焼けた肉やソーセージをバゲットのスライスで挟んで手づかみで食べる。  トマトや生野菜も一緒に食べる。近くの農家で分けてもらうから新鮮だ。  ディップするソースはハジメが様々なスパイスで作った特製が並んでいる。 「ハジメのスパイシーなの、美味しい。大好き。」 ミトの大好物だ。ミトはあまり肉を食べないので味付けが大事なのだ。野菜ばかり食べる。  庭にミントやバジルが自生している。誰かが種を蒔いたのが毎年出てくる。味付けのいいアクセントになる。 「庭で食べると美味しさが倍増するね。」  みんなで後片付けをした。みんなでやるとあっという間に終わる。  家の中に入って千賀子さんが 「シュークリームを持って来たんでみんなで食べましょう。」  タカが珈琲を淹れて紅茶をミトが用意してシュークリームを食べた。 「楽しくて肝心な話を後回しにしてしまいました。なんかミトちゃんとタカヒロさんには根強い人気があって、もっと見たいっていう人が多いんです。」

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