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第218話 レオン

「えっ?ここはどこ? 今夜は傑をホテルに連れ込んで犯しちゃおうと思ってたのに。」 「それ、笑うところか? 全然面白くないぞ。ここは私の家だよ。」  ハジメが面白そうに笑って見てる。タカは心配そうだ。 「傑のベッド?いい匂い。少し寝かせて。」 布団に潜り込んでしまった。 「可愛いなぁ。ホストだって? 売れっ子なんだろうな。イケメンだねぇ。」 「こんな、無防備で、今まで酷い目にあった事ないのかな。」 「ハジメたち、何か飲むか?店に飲みに来たんだろう? タカはワインとか好きだって言ってたね。 ハジメは?」 「じゃ俺もワイン。シャルドネを冷やして飲みたい。」 「オレは同じのを炭酸で割ってください。」  傑がワインクーラーにボトルを突っ込んで氷で一杯にして持って来た。冷蔵庫からウイルキンソンを出してグラスを用意した。 「お疲れ!」 みんなで グラスを持ち上げた。  「今夜は随分遅い時間に来たんだね。店、閉める所だったよ。」 「うん、二人とも目が冴えて、深夜の散歩。 六本木は怪しい外国人ばかりだし、傑の店は静かな所にあるから、こっちに足が向いた。」 「いつも一緒なんだね。仲いいね。」 ちょっと寂しそうに傑が言った。 ハジメがタカの肩を抱いて 「俺の嫁だからね。所でこの子はどうする?」 「襲っちゃうか?」 傑が絶対やりそうもない事を言った。 「あはは、そうだね。それもいいかな。」 3人ともレオンの事が気になっていた。

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