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第19話

『ははは、千夜のは余裕がほとんどないな』 『そうですね』 寝間着とはいえ、ぴったり過ぎる浴衣。 大柄で筋肉質な身体の義三郎にとって、採寸せずに手に入る浴衣で身体に合うものはそうそう存在しなかった。 『わしのはちょうど良い。どうだ?』 濡羽色の浴衣の義三郎に対し、朝比奈少尉のものは生成色で少尉の肌色をより美しく見せている気がした。 『とてもお似合いだと思いますよ』 『そうか』 屈託のない笑顔を浮かべたと思ったら、少尉はすぐに艶めかしい笑みを義三郎に見せる。 『今宵も愉しい夜になるな、千夜』 寄り縋ってきた身体に応えて抱擁すると、接吻を求められ、義三郎はすぐに応じた。 『少尉……すごく……綺麗です……』 唇を逢わせたまま少尉の身体を布団に倒し、唇を離した後で胸元が見えるように浴衣をはだけさせる。 その姿を眺め、鼻を掠める少尉の匂いを愉しみながら、義三郎は少尉の大きな瞳に向かって言った。 思った事を口にするよう少尉から言われ、恥ずかしいと思いながらもようやく言えるようになってきていた。 『っあ……ッ……!!』 胸元に唇を寄せ、既に自己主張している突起に触れる。 指と舌とで刺激すると少尉の口からは上ずった声が出て、義三郎をますます興奮させた。 『何もしていないのにこんなに堅くなられてますが、そんなに良かったですか?』 『あ……ッ、良いッ、お前に触れられて良くない事など……っ……!!』 胸元を愛撫した後、義三郎は少尉のもうひとつの自己主張を始めている部分に手を伸ばす。 触れてもいないのに堅くなり、先端を濡らしている雄が見えるようにすると、義三郎はそこを口に含みながら大股の先にある孔を指で刺激した。 『ンん……うぅ……ッ、ぅあ……ッ……!!』 毎夜の逢瀬は義三郎に少尉の良いところが何処なのかを学ばせていた。 『は……ッ、千夜……はやく……ッ……』 義三郎の口の中で絶頂を迎えた少尉は潤んだ瞳と艶っぽい声で義三郎を求め、自ら脚を開いて誘ってくる。 『……承知いたしました……』 義三郎は孔に入れていた指を引き抜くと、代わりに少尉の姿に興奮しきった雄を挿入した。 『は……ッ、すぐに呑み込んでしもうたな。お前のかたちになっておる……』 『っ、そんな事言って、貴方という御方は……ッ……!!!』 おれをどうしたいんですか? そう聞こうとしたが、押し寄せていた快楽の波に呑まれ、義三郎は少尉の身体を求める事に夢中になっていた。

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