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第2話

こんなとこにいるはずがない先程まで頭に浮かべてた相手の声が背後から聞こえて驚く 「 兄ちゃっ…」 「だーれに会いたいの?ひぃちゃん」 兄ちゃんは後ろから俺を抱きしめたまま問うた 「やっぱり春雪?」 「へ?…怒ってる?なんで?」 「べーつーにー!!」 そう言うとにいちゃんは俺の体をぐるりと自分の方に向き直させてぎゅっと抱きしめてくれた。あまりにも強い力で苦しいくらいだ   「く…苦しいです…」 「ごめんごめん」 そういうとすんなり離してくれた兄ちゃんはこつんとおでこを合わせた 「元気してた?」 俺の知ってる柔らかい笑顔の兄ちゃんだ 「うん…忙しそうだね。体平気?てか今日どうしたの?靴なかったけどどっからきたの?」 「あぁ!おばさんが鍵預けててくれてるからねそれで入ってきてひぃちゃんを驚かせようと思って靴持ったままドアの後ろに隠れてた」 「えっ!!」 「ドアのポスターやっぱあいつなんだ?」   俺の部屋には俺の好きなアーティストのポスターが色んなとこに張ってある。 物心ついたときにはもう大好きだったLuna e soleというグループの久住春雪という人。 圧倒的な歌唱力とミステリアスな風貌で一番人気の人。 すごく綺麗で柔らかい感じの人で色気たっぷりで女好きな男でも落としてしまう魔性って評されてるような男性。 俺の初めてのおかずは兄ちゃんだと罪悪感強すぎたから兄ちゃんに雰囲気が似てるこの人だったりする。  けど春雪さんを好きになったのは性的な目的だけではない。本当に春雪の歌声が好きなのだ。悩んだりしたときはこの人の曲を聞いて癒やされたりしてた。 初めての自慰直後部屋に訪れた兄ちゃんはこの人の写っている雑誌に少しだけ飛び散ってしまった俺のものをみてにやにやと笑ってた それから無駄にくっついてきては俺のに悪戯するようになった。 「今日もこの人で抜くつもりだった?」 そう言いながら俺をドアに押し付けて体を寄せ膝で俺のを刺激してきた 「ん…にい…ちゃ…んん…あっん…」 「気持ちいい?すこし硬くなってる…今お前の視界には俺だけなのにね。大好きな春雪じゃなくてごめんね」 そう言うと兄ちゃんは俺に口付けた 「!!」 びっくりしすぎて固まった 「俺のファーストキスお前にあげる」 「ふぁっ!?」 ファーストキス!?あんなにもてるのに?えっ??聞きたいことはたくさんあるのに兄ちゃんが口を塞ぐから言葉が出せない 「明日キスシーンの撮影なんだ…。これまでそういうシーンはお断りしていたんだけど…だけど…今回は…ストーリーの構成上無理で…だったらこの役を降ろしてもらおうって思ったのにそれもだめで…俺ね、初めてはさやっぱり好きな人がいいんだ。仕事上の女優さんじゃなくてさ。だからお前がいい」 何だかとんでもないことを言われたのに俺が言葉を発する間も与えてくれないまま何度も口を塞ぐ。 「やば…俺も勃ってきちゃった…ごめんね。ひぃちゃん」 そう言うと軽々と俺を持ち上げてベッドに運んだ。 「春雪から見られてると思うと感じちゃう?」 「ちがっ…」   反論したいのにまたキスされた 兄ちゃんは固くなった自分のを俺のに、こすりつけるように動く 「はぁ…たまんね…」 にいちゃんは器用に俺の服を脱がしていく。 「ずっと…見たかった」 そう言うとゆっくり舌を這わせていった 「あ…待って…兄ちゃ…」 初めて他人に触れられる感触がたまらなく気持ちいい。俺の小さな突起をコロコロと楽しんでいる兄ちゃんの頭をぎゅと押し付けてしまった。腰もゆるゆると動き出して兄ちゃんに擦り付ける。 「はっ…あ…まって…ひぃちゃん…ま…っ!!」 「え…」 「うわーーーーーー!!ごめん!」 「もしかして…いった?」 「ごめん!ごめんね!先に…いっちゃった!あぁぁぁぁぁぁ!!!」 その姿が可愛すぎて笑ってしまう 「兄ちゃん…早漏?」 「あっ…あっ…可愛いひぃちゃんの口からそんな卑猥な言葉!やだーっ!!」 大人に見えてた兄ちゃんが途端に可愛くて愛おしくてたまらなくなる

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