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第4話

兄ちゃんと同じ気持ちだったことは嬉しい。だからこそ俺の思いを素直に伝える。 きっとこれからもっともっと忙しくなって帰ってきてくれることはなくなるだろう。もしかすると一生のパートナーって言ってたって今だけでこれから会えることもなく終わってしまうかもしれない… この人を選ぶということはその苦しみと延々と戦わなければならないということ。 これからますます人気も出てそれこそ俺しか見えてなかったものが多くの人に出会うことでその時がもっともっと早く訪れてしまうかもしれない。 すぐにいい人見つかって俺のことは間違いだったって思われてしまうかもしれない…だけれど俺は…この人を嫌いになることなんて出来ないから… 今この瞬間を大事にしたい…一度の交わりかもしれない…だけど初めてがこの人となら俺はきっと生きてける気がするんだ… 「だからね。同じ気持ちですごく幸せでこのまま死んじゃってもいいかもって思うんだ」 「だめっ!それはだめ!」 そういうとまた、兄ちゃんは俺を押し倒してキスを仕掛けてくる。 「一生俺の隣で笑ってて!俺より先に死なないで!」 「…いいよ…」 そういうと兄ちゃんは泣き出して本当に嬉しいって何度も何度も伝えてくれた 「兄ちゃん…まだ時間あるの?」 「今日は無理やり休みもぎ取ったから大丈夫」 「ならさ、俺をあんたのものにしてよ。身も心もあんたで満たされたい…」 これは紛れもない本音で…早く早くと気持ちだけが先に行ってしまう 「優しく…するから…」 そういうと壊れ物を扱うかのように丁寧に大切に愛してくれた。 途中から欲が出てしまってもっともっとと強請ると兄ちゃんも少しずつ激しくなってきて 「も…むり…」 「ごめん!ごめん!ごめんね。ずっとずっとお前の中にいたい…離れたくない!」 もう俺のは元気にもならないし何にも出ないのに兄ちゃんは俺から出てくれなくてずっとずっと俺の中にいた 終わる気配もなくて辛いのと同時にとても幸せで 「にいちゃん…大好き…愛してる…」 無意識に言葉も溢れていってその度何度も幸せそうに微笑むからつられて微笑んで…ふっと意識を手放した。 どのくらい意識が飛んでたかはわからないけど次に目が覚めるとベッドの上は悲惨なことになっていただろうにきれいになってて体もさっぱりしてた 「にい…ちゃ…」 掠れて音にならない声で呼ぶけどもうそこにあの人はいなくて全部夢だったのかな?って思ったら泣けてきて起き上がるときの腰の重さであぁ…夢じゃなかったんだって思えてさらに涙が溢れて、これから迎える多くの試練に立ち向かわなくてはという変な使命感にも駆られて変に泣けてきて… 「…」 すると部屋のドアがあいてすごい勢いで入ってきた人影にぎゅっと抱きしめられた

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