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臣の告白

「由宇、聞いてほしか…。失恋したばっかの由宇に言うのは卑怯(ひきょう)やけん、いい辛かことやけど…俺」 「ん?」 「俺は…由宇を好いとーよ?」 「うん。さんきゅ。俺も臣のこと好き。めっちゃ大好きな親友」 「そうじゃなか。likeと違うとよ。loveやけん」 「え…」 「ごめん…気持ち悪かね?忘れて」 「忘れないよ?臣はすごいなぁ、ちゃんと言えて…尊敬する」 「由宇、すぐじゃなくていいけん。考えてほしか。ちなみに来月退院が決まったと」 「おめでとう!」 「ありがとう。もしよければ…の話やけん、聞き流して?実家を出ようと思っとるけん。ついてきてほしかよ」 「え…それって」 「マンション買うつもりでおると。アパート代もったいないけんね。って言ってもまだ物件が決まってなか。これからやけん。そうできたらいいなぁってだけやけど…」 「ちょっと考えてもいい?失恋したばっかで頭が回ってなくてさ」 「もちろん。ちなみに明日の日曜日は外出許可とっとるとよ?物件探しに行くと。興味ある?」 「ついていっていいの?」 「もちろんばい。気晴らしになるかもわからんばい」 臣はニッカリと笑い由宇の頬に口付けた

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