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2人の決めた住み家

案内されたマンションはまだ築浅の綺麗な雰囲気の部屋で白っぽい木の模様の床が印象的だった。 「日当たりよかねぇ」 「キッチン対面なんだ!」 「由宇、ここからだと夏の花火見れそうたい」 「そうですね、ちょうど一部分隠れてしまうとこもありますけど見えますよ。その分、お値段も他の部屋に比べてややお安くなっています」 営業さんの言葉に臣は目を輝かせた 「ここ、よかとこやね!」」 「気に入った感じ?」 「うん、花火見れるのはポイント高かよ!」 「花火好きなんだ?」 「だって病院からは屋上に行かないと見えんけん」 「屋上は見えるんだ?」 「でも、許可がおりんけん見れんかったとよ」 「じゃあ、ここに決める?」 「由宇はどう思うと?」 「え…俺?悪くない…とは思うけど」 「住みたかね?由宇の意見が聞きたかよ」 「それなら…うん。ここなら俺も住みたいかも」 「契約します」 「え…いま入院中なのにできんの?」 「お父さんが保証人やってくれるけん、大丈夫ばい」 「お父さん頼りになるー」 こうして物件が決まり、2人は町内にあるデパートへと出かけた 「臣、何なら食べれる?」 「んー…お昼は病院でやけんね。何かおやつ的なもんがよかね」 「じゃあ、これは?新しく出店されたフルーツキャンディー」 「よかね!食べやすそう」 2人はイチャつきながら見本のポスターを眺め、種類を選んだ

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