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見ーつけた

「ったく…いい子で待ってればいいものを…手のかかる」 「まあまあ、実継に構ってもらいたいんじゃないかい?彼は」 「充分構ってるつもりだ」 ぐるっと1周病棟内をまわると、不自然に開いている空室の部屋があり中へ2人は入った 「ここがあやしいな」 ベッドの奥側に置いてある椅子に臣がうたた寝をしていて、祖父江が臣を横に抱き上げた 「見ーつけた」 「なんで開いていたかね?ここ」 「分からん…施錠ミスだろ?とりあえず見つかったからいい。処置4に連行」 「はいはい」 2人は眠る臣をひっそりと運び、処置4へと入り臣をベッドにそっと寝かした。 「さて…起こす?」 「わずらわせてくれたからね、起こさずやればいいんじゃないかい?」 「鬼畜だなぁ、朱雀」 「悪い子にはそれなりの対応をしないとね」 「暴れて出血するとことだから顔、しっかり持っててくれよ?」 「分かった」 「じゃ、通してく」 潤滑ゼリーを塗った長いチューブを持ち祖父江は臣の鼻へとするする挿れていった 「…んんっ…ぅ……ゃ…っ」 痛みに目を覚ました臣は祖父江と瀬谷を見つめ、臣はむくれた 「痛かよ!」 「だろうな」 「自業自得なのは分かるかい?臣」 「寝込みを襲われるのがなんで自業自得なのかは意味が分からんばい」 「いい子で待っていないから」 「先生たちが悪か!帰る時間伝えてあったのにおらんけん」 「はい、胃まで無事に入った。瀬谷、確認」 「分かった。ok」 「じゃあ、帰るぞ。とりあえずステーション」 「なんでステーション?1号室でよかよ?」 「看護師連中が心配してる。ごめんなさいしろ」 「えーっ」 「えーっじゃないだろ、臣」 「むーっ」 「それも違う。ほら、抱っこしてやる」 祖父江は臣を抱き、瀬谷の先導でステーションへと向かった

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