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仲のいい職場
周防の予想通り祖父江に連れてこられた臣を見て、周防はほっと胸を撫でおろし臣の頭をポンポンと軽く触った。
「あー、よかったで。先生たちに見つけてもろたんやな?」
「ほら、臣。なんて言うんだった?」
「ん?なんなん?」
祖父江にうながされ、臣は目を泳がせながら口を開き
「えと…むーちゃん、ごめんなさい」
「お、偉いやん。ごめんなさいできて。キャンディーだけじゃお腹空いたやろ?そこの処置ブースでご飯しよな?」
「うん」
「先生、臣くん見つけてくれておおきに。臣くんもらうわ」
周防は両手を祖父江に差し出し
「落とすなよ?」
「はぁーん?鍛えてんねんから落とさんわ。人聞き悪ーっ。そう思わん?師長に奈南先輩」
昼休憩から帰ってきた奈南は突然話を振られて、目を点にした
「え…ぼくにはなんとも…ね、宵先輩?」
「ん?ふふ…はい、僕もなんとも。お2人、仲がよろしいことで。僕は休憩に行くので臣くん頼みますね」
隅で見ていた真尾と奈南は目を合わせてクスクスと笑いあった
「じゃあ、祖父江。昼休憩行くかい?」
「ああ。真尾、一緒に行くか?」
「はい、ご一緒させていただきます」
祖父江と瀬谷は少年棟から本院へと肩を並べて歩き、その半歩後ろを真尾はついて歩いていった。
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