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秘訣

食堂の隅のひとつのテーブルに瀬谷と祖父江、真尾とで座り3人は休憩を取っていた。 「2人とも同じメニューなのかい?変わらず仲良しだね」 「味の好みが似ているんです、ね?」 「ああ」 「しかし、それだけ仲が良くても宵くんはヤキモチを妬くんだね?」 「え?」 「さっき、周防に妬いていたろ?きみ。無自覚かい?」 「そ、それは…だって。2人仲いいですから」 「妬くようなことは2人ではしていない」 「してたら許しません」 「まあまあ喧嘩しないよ?ちなみに交際何年だ?」 「え?」 「何年一緒にいる?」 瀬谷に聞かれて真尾は顔を朱に染め 「18年…でしょうか」 「途中、別れてた時期があるから実質15だな」 「長いね。俺はまだ奥さんと始まったばかりだから尊敬するよ」 「すぐだよ、すぐ」 「そうなのかい?」 「別れてた3年は長かったですけど、その前の10年もその後の5年もあっという間でしたね」 「ああ」 「何か秘訣があったりするのかい?」 「んー、あるにはあるがな朱雀には参考にならんぞ?」 「それはどういう?」 「え…ちょ、それをこんなとこで言っちゃ…」 「気にするな。誰も聞いちゃいない」 「なんなんだ?気になるじゃないか。教えてくれ」 ためらう真尾を不思議がり、瀬谷は説明を求めた

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