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宵さん アフォガードに酔う
運ばれてきたアフォガードに口を付けると真尾は顔をほころばせた。
「おいしい…」
「宵、ひとくち頂戴 」
「はい、どうぞ」
お皿を祖父江に近づけると、祖父江は首を横に振り口を開けた
「え…」
あーんしろってことですか?こんな公衆の面前で?
絶対、変に思われます…
「よーい。宵さん?くれないのか?」
「あ、あげます…っはい」
恥ずかしさに視線をそらしながら祖父江の口にブランデーのかかったアイスをすくったスプーンを口に入れた
「ん…うまい」
チラッと祖父江を見ると目元を下げて笑っていて真尾は照れてうつむき、平静を装おうとパクパクとスプーンを口に運び続け、ほとんどをあっという間に平らげた
「よ…宵…いくら食べやすいとは言え…40度はある酒だぞ、それ。そんな一気に…」
「だいじょぶです…酔ってませんから」
反則です…
ドキドキが止まりません
すぐにでも抱かれたい…でも、今日はカフェを見にきただけだからお預けでしょうか?
こんなことなら…見てるだけ、なんて言うんじゃなかった。
ブランデーのせいでしょうか?アイスを食べたのに体が火照 り、たまらなく体が疼 く…
実継さんが欲しい…
「実継さん…帰ろ?」
「ん?」
「辛いです。実継さんとしたい…早く…。我慢、できそうにないから」
「宵、我慢しなくていい」
「え…」
「その為の奥の部屋だ」
「?」
真尾は意味が分からず不思議がりながら祖父江に手を引かれ、奥の部屋へと歩いていった。
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