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実継さんにご相談

「しー先輩〜…どないしよっ。見られてもうた」 「でも、向こうはなんとも思ってなさそうだよ、雅宗」 「恥ずかしいで…ほんま。しかも実継さんのこと、口を滑らせたんやけど…まずいやんな?」 「奈南先輩が何か言い出す前に実継さんには断りを入れにいこう」 「え…今から!?」 「善は急げだよ、雅宗。さあ、ズボン戻して」 「え?バイブ、抜いてくれへんの?」 「そのままの方が説明が分かりやすいから頑張れ」 「意味分からん〜」 2人はこそこそと医局へと向かい 「ほら、しっかり歩いてよ、むー」 「無理やて!あんたもコレ挿れて歩いてみ」 「え?やだよ」 「なんでやねんっ」 「何をやってる?お前ら」 「のぁっ」 「お疲れさまでーす」 「勤務終了後とはいえ、職場でプレイか?モーター音が響いてる」 「話せば長いねん」 「で?いじめられにきたか?」 恥辱に顔を赤らめる周防の顎を掴み、祖父江は周防を顔を上に向かせ 「ちゃう」 「ちょーっとまずいことに奈南先輩に見つかっちゃったんですよね。しかもバイブの位置が気に入らなかったみたいで普通に挿れ直してそのまま仕事に戻っていったんですけど…なかなか気まずくて」 「あいつらしいな。真面目だから」 「めっちゃ冷静すぎて怖かったんやで!奈南先輩」 「いろいろ修羅場を切り抜けてきているから動じないだろうな。で、用件はなんだ?」 祖父江は医局に入るよう促し、質問した。

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