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雅宗、泣

周防は牟呂に支えられながら歩き駐車場へと向かっていた。 「先輩ぃ、ほんまにバイブ挿れたまんま行くん?俺、これに車の振動くわわったら耐えられる自信ない…取りたい」 「だぁめ。実継さんに怒られるよ?」 「いやや。帰りたい」 「それもだめ。待ってなくて帰ったらお仕置きされるって」 「お仕置き、いややぁっ。ぐすん…っえ…っえ…」 「泣くの?むーちゃん」 「だってつらい…」 「はいはい、我慢我慢」 「あぅ…」 雅宗がメソメソしていると祖父江が駐車場に登場し、泣く雅宗に首を傾げ 「なんで泣いてる?」 「バイブが辛いみたいです」 「甘ちゃんだな、雅宗は。早く帰るぞ、乗れ」 「はい」 車に揺られると雅宗は響く振動に悶えた。 「や…っあ…ぁんっ」 「1人で楽しんでるなぁ雅宗」 「ち、違っ」 「いやぁっ、このまんまやとほんまにイクっ…イク…出ちゃうっ」 「ズボン履いてるからまあいいが…精液こぼすなよ?」 「止めてー止めて!バイブだめーぁあああっ」 「あーあ、むーちゃんイっちゃった」 昇りつめて雅宗は意識を朦朧としながら、射精してしまった恥ずかしさにシクシクと泣き始め 「イっちゃった…イきたなかったのに…ひくっ…う…ぅ」 雅宗は甘えるように雫に抱きつき、雫の太ももに頭を乗せた。

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