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むーちゃんのヤキモチ
雅宗は悔しさにじわじわと涙を浮かべだし
「どうした?雅宗」
情緒不安定か?
「う…っく…ぅ…」
「よしよし、こっちに」
実継は雅宗を起こし、少し強めに抱きしめ
「ここんとこ、しー先輩もあんま構ってくれへん。せやのにここ来ると宵さんにデレっとしてるから…辛い。あんたも宵さんばっかりやし」
「こんなにヤキモチ妬くんだな?おまえ」
「だって!」
「悪いとは言ってない。それだけ好きなんだろ?違うか?」
「好き。しー先輩もあんたも宵さんもみんな好き」
「宵も欲張りだが、おまえも欲張りだな?」
「あかんの?」
「悪くない。雅宗?甘えたいんだろ?さっきからすねてばかりだ。好きなだけ甘えろ」
雅宗は実継を抱きしめ返し、実継の胸に顔を擦り付けた
「甘え方がにゃんこだな、雅宗」
「にゃんこやから仕方ないやん」
「ん?俺はタチ、なんじゃなかったか?」
「む……。せやったけど、今はにゃんこ寄りや」
「そうか、そのにゃんこはいまどうしたいんだ?」
「あんな、チューしたい。あかん?」
「分かった」
実継は体を離し
「口、少し開けて」
「ん…チュ…」
雅宗の口に舌を挿れた。入ってきた実継の舌を雅宗は追いかけ、うっとりとした表情を浮かべて2人は恋人のような甘い口付けをかわした
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