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コーヒーカップでも…

コーヒーカップに4人で乗り込むと、明は理央の耳元に向かい小さな声で尋ねた 「ねぇ、理央。スイッチ…入れてもいい?」 「え…」 カチ… 理央の返事を聞く前に明はスイッチを入れ、理央はコーヒーカップのターンテーブルではなく明の腰元にしがみついた 動き出すローターに理央はビクビクと震え 「明さぁ…んっ…これ、止めて…感じすぎちゃうよ」 「ん?」 「やぁんっ」 止めてってお願いしたのに…電圧強くされたぁっ 「楽しんで」 「ねぇ、明にぃ?理央くんにまた、何かしてます?」 2人の様子に宵は首を傾げ理央の顔をのぞきこみ 「理央くん大丈夫?」 「ちょっと理央は、コーヒーカップ、怖いみたいだね。俺にしがみついているといいよ」 「ん…んぁ…」 と、言うよりかは…明くんのやつ、、ナカに仕込んでるやつのスイッチを入れたな… しかも電圧あげたか… なかなかやるな…明くん 俺もどちらかというとSと呼ばれる部類に入るんだろうけど、明くんには負ける 実継は2人の様子を感心して眺めた。 理央は、ビクビクと体を揺らしながら泣いた 「っぅ…う…え〜っ…ん」 「どうした?理央」 「こんなの…こんなの…遊園地、楽しめないよー」 「気持ちよくない?」 「気持ちいい。でも遊園地は遊園地で楽しみたいの」 「明にぃ?理央くんにイタズラしてます?」 冷ややかな姿勢を宵は明に送り、明は視線をそらした

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