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Mっこ理央くん
「理央…宵に鞍替え?」
「え?」
明の言葉に宵は慌てふためき
「ぼ、僕は…」
「理央、残念だけど宵はにゃんこだからタチはできないよ?」
「それ以前に俺のだ」
「言うねぇ、実くん」
「宵さんみたいなお兄ちゃん欲しい」
「僕がお兄ちゃんですか?新鮮な響きではありますが…理央くんは兄弟は?」
「ひとりっこ」
「そうなんですね?明にぃがお兄ちゃんじゃダメなんですか?」
「明さんはお兄ちゃんって感じじゃないもん」
「どんな感じ?」
「ご主人さま」
「え?」
「おしっこ出してくれるし、ご飯も食べさせてくれるし、体のすみずみまで綺麗にしてくれるんだよ。ちょっと痛いことされる時もあるけど頑張るとご褒美くれる。だから明さんは理央のご主人さま」
「理央……余計なことを、、」
「おしっこ出してくれるってどういうことですか?」
「細いストローみたいなので出してくれるんだよ?ツンてして泣けちゃうけど、上手にやれるとたくさん褒めてくれるから好き」
「それって…カテーテルか?」
「導尿プレイって…明にぃの鬼…僕には絶対無理です。理央くん可哀想に…痛かったね?怖かったでしょ?」
「大丈夫。もう慣れたもの。それより、よしよしってたくさんしてくれるから嬉しいかな」
無邪気な笑顔で話す理央を宵と実継は驚いて顔を見合わせた。
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