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約束

宵は実継から明に視線を移し、不思議そうに明を見つめ 「明にぃは…もしかしてサディストなんですか?」 「宵…そうだね。いわゆるそういう部類に入るだろうね。軽蔑するか?」 「いいえ。そうだろうな…とは思ってましたから。だって、僕が…おいたした時やテストの点数が低いとき…僕のおしりを叩いてお仕置きしてたのは明にぃの性癖と関係ありますよね?」 「あるかも…しれない。宵は今ももちろん可愛いけど、あの頃は泣くとさらに可愛いかったからね。15、6の時はまだ恋人もいなかったから欲を宵で満たしてた…と言っても過言じゃない。もし、それで宵が辛かったのなら今更だけど謝るよ」 「違うの。逆なの…逆なんです。明にぃにお仕置きしてほしくてわざとしてたから…。だから軽蔑なんてしません。ちなみに理央くんはマゾヒスト?」 「え、ぼく…よく分からない。恥ずかしいのも痛いのもいやだけど、明さんが与えてくれるものだから気持ちいい」 「導尿は?」 「ちょっと怖い…。でも、明さんの大事なものになれた気がして嬉しい」 「一般的じゃない行為だから、嫌って言ってもいいんだよ?」 「それは…」 「理央くんが望んでしてもらっているならいいんだ。明にぃのわがままならちゃんとダメ!って言ってあげてくださいね?奴隷じゃなくて、対等なパートナーなんだから。それと、ご褒美デート中におもちゃを仕込むのはなんだかとってもイジワルに感じるからちゃんと後で明にぃにめってするんだよ?約束」 宵は前屈みになり小指を理央の前に差し出した

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