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南&北斗

雅宗と雫がシャワーからあがると、聞き覚えのある声が聞こえてきた。 「(みなみ)ー…だめ…っぁあ」 「北斗(ほくと)、ここ?」 「んぁっ…そこ…っ声、出ちゃうっ」 「出していいよ」 「先輩たちやん」 「うわ…偶然。と、いうか…タチネコ想像と逆だったな」 「え?しー先輩、あの2人がデキてるん知っとたん?」 「いやいや、あんだけ2人でいつも一緒にいたらそうかな?って思わない?」 「ほんなら、瀬谷先生と祖父江先生もデキとるん?」 「え…むーちゃん…こら、祖父江先生…実継さんには宵さんがいるでしょ!」 「あ、せやんな?でもあの2人やったらどっちがネコやんのやろ?」 「いやいや、何想像してんの?」 「実継さんはネコってイメージ無いやろ?そやかて、瀬谷先生があんあん言うイメージもな…むずいわ」 「いや、想像するだけ無駄だって。おバカ」 「あー!バカ言うたなっバカ!アホならまだしもバカ!」 トントン… 雅宗の肩を叩く人物がいて、雅宗はそれをはらい 「バカ言う方がバカなんやからなっ」 「ちょっと…きみたち」 トントン… 「さっきからなんやねんっあ…」 振り返るとプレイ中のはずの:東間南(あずまみなみ)と西北斗(にしほくと)が立っていて雅宗は驚き、後ずさった 「せ…先輩たち!こんなとこで何しとんねん」 「何ってセックス。そんなに大声出したら周りの迷惑だよ?周防」 「すみません、東間先輩、西先輩。まだ躾途中で…」 「きみたちもここ来るんだね?変なとこ見られちゃったね?北斗」 「う、うん。ちょっと気まずいな?南」 「そう?北斗は逆に燃えるんじゃないのかな?見られるの好きだもんね?」 西はカーっと顔を赤くし 「知ってる人…しかも後輩は別だって!」 「西先輩…なかなか可愛いですね」 「そうだよ!北斗は可愛いんだよ」 「可愛くねーし」 西はツンツンしながら元いたマットに戻りあぐらをかいて座った

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