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宵さんとアヒルさん
実継は1歩下がって2人に中に入るよう促し
「なんで泣いている?雅宗。えっち不足か?」
「ちゃう。えっちはしこたましてきた」
「ん?じゃあ何を情緒不安定になっている?」
「俺、なんも言わんと西先輩に抱かれてもうた。堪忍」
「ああ、そのことか。なんだ?俺に後ろめたくて泣けちゃったわけか?」
「うん…ぐすっ。怒らへんの?」
「後でゆっくり聞いてやるからまずは中に入れ。何か飲むか?」
「ほな…オレンジジュースええ?」
「100%の缶しか無いぞ?いいのか?」
「ん」
「雫は?アルコール?」
「あ、はい。ジンがあれば…」
「トニックウォーターで割るか?」
「すみません。ありがとうございます。あの…実継さん風呂あがりですよね?宵さんはそろそろ出てきます?」
「いや。俺はいま出てきたところだが宵は遊びだすと長い」
「あの、遊ぶって何をしているんです?」
「見た方が早い。来い」
「はい」
実継について風呂場へと行き、実継は扉を叩いた
「宵、開けるぞ」
扉が開き中を見ると見えてきた光景に雫は驚き、ニヤける顔を隠そうと手で顔を覆った
宵さん、アヒルに埋もれてる!
か…可愛いっ
「っや。まだ出ませんっ」
「出ろの催促じゃない。雫と雅宗が来たから教えとく」
「はーい」
「こんばんは宵さん。アヒル、似合いすぎです」
「ほんま罪やわぁ」
「いらっしゃい2人とも。また後でね?」
「のぼせるなよ?」
「後5分で出るから大丈夫ですー」
扉を閉めてリビングへと向かうと見たものの可愛さに雫は尋ねた
「あの…あれって」
「アヒル風呂だな」
「いったいなんで」
「少年棟の風呂場に入れようと思ったらロット数を間違えた。10体買ったつもりが1ロット10体でな…」
「それって…100体来ちゃったんですか?」
「そうなるな。仕方ないから予備分も含めて50体は少年棟に。残りはそこにいる」
「可愛い…ですね」
「ああ。可愛いすぎる。襲いたくなるから1人で遊ばせてる」
「襲えばいいじゃないですか」
「そやで。襲ってアピールちゃうん?」
「違う。宵は風呂でするのは好まない」
雅宗と雫がソファに座ると実継はダイニングへと向かった
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