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むーちゃん、複雑な気分
実継はオレンジジュースとジントニック、ウィスキーのロックをおぼんに乗せるとリビングのソファへと戻った
「お待たせ。飲んでいいぞ。で、M'sではいい時間を過ごせたか?」
「ですね。なかなかいい時間を過ごせました」
「抱いた?抱かれた?」
「それはその…抱かれました」
「2人ともか?」
「はい」
「東間も西も気持ちよくしてくれたか?」
「はい、とても。上手でした」
「おまえ、ネコできたのか?雫」
「できました…ね」
「雅宗はどうした?ずっと無言だが」
「だって…俺、久々にタチやって…しー先輩に挿れたはいいけどうまくいかんくて…最終的に西先輩にアンアン言わされて…情けな…思て」
「自信喪失しちゃったわけか?」
「ん」
「宵とするか?」
「え…なんで」
「別にいいならいい」
「実継さん、怒らんの?俺ら浮気してきたんやで?」
「浮気か…」
「せや。浮気やで、あんなん」
「そう思えるほど俺たちに想いをよせてくれるんだな?雅宗」
実継は雅宗の頭をわしゃっと撫で、雅宗は首を傾げて不思議がり
「なんでなん?怒られる思ったのになんで俺、頭を撫でられとんねん?」
「ちゃんと雫から連絡をもらったから問題ない。ただ宵が聞くとヤキモチ妬くから宵には内緒な?」
「そんなんあかん。内緒やなんて俺にはできん」
「ヤキモチ妬くとすごいぞ?」
話していると宵が缶チューハイを持って戻ってきてソファに座った
「なんのお話ですか?」
「宵。それより髪が乾いてない。ほら」
実継は宵の缶を開けると、机の下の物置台からドライヤーを取り出し、宵の髪を乾かしはじめた。
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