「ちょ…ちょい待ってや。宵さんの飲みかけのそれでええわ。宵さんそれちょうだい」 「え？あ、はい、いいですよ」 宵が立ち止まり雅宗に缶チューハイを渡したとたん雫が慌てだし 「だ、だめーっ」 「え？何がですか？」 ゴクゴクっゴク…っ 「ぷはぁーっ」 勢いよく飲みほした雅宗を見て雫は頭を抱え 「あー…飲んじゃった…」 「どういうことだ？アルコールアレルギーでもあるのか？」 「いや…その、なんていうか」 「んー…んにゃあっ」 「わ、わぁっ」 突然、宵の背中に雅宗が覆い被さり、宵は驚いて声をあげた 「宵しゃーん。ええことしよ？」 猫撫で声で雅宗は宵に甘えだし、すりすりと顔を宵の背に擦り 「な、何？どうしたんですか？いったい」 「あーあ。やっぱりそうなるか」 「雫…雅宗は悪酔いするタイプか？」 「ですね。むーはこうなるともう止まんないですよ」 「宵しゃん？早よ仲良ーしよう」 「ふふ。びっくりしましたけど、なんだか可愛いですね。むーにゃん？」 「にゃんっ」 「追いで〜」 トコトコと雅宗は宵の後をついてまわり、宵がベッドの中程に座ると雅宗は宵にダイブするように抱きついた