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やきもちさん
実継の広げる腕の中に宵は飛び込んだ
「実継さん…っただいま」
「おかえり、宵。ツヤツヤになったな?」
「ん」
「ほら、冷える前に体拭くぞ」
「はい」
宵はあたたかなタオルの心地よさに目を閉じ、実継に拭かれて幸せ感にひたった
「はぅ…しあわせです」
「よかったな?」
「でも、ちょっと妬けちゃいました」
「んー?雅宗に嫉妬か?」
「はい、彼…かわいいですから。素で甘えてますし…素直だし。好き好きぃな感じが…」
「それは否定できんな」
「ですよね?実継さん、まんざらでもないって顔をしてますもん」
「分かるか?」
「分かります」
「さすがだな?宵。でも、だからといって雅宗に俺がなびいているわけじゃないってことも分かるよな?」
「うん。でも…心配です」
「かわいいな、宵。心配する必要はない。雅宗のアレはもう性格だ。天性のものだからな?」
「はい」
「よし、パジャマ着るぞ」
実継はさっと着替え、宵にパジャマを着せようとすると宵は首を横に振った
「やだ」
「こら、おしり丸出しで寝るつもりか?」
「はだかんぼで寝たいです」
「風邪をひく」
「実継さんが看病してくれます。安心です」
「たく…。わがまま宵。くっついて」
実継は宵をあたためるように抱きしめ、目を閉じた
「おやすみ、いい夢を」
「実継さんも…愛してます」
「愛してる…」
宵は実継の腕の中で眠りについていった
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