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実は緊張しいな千早ちゃん

1号室前に着くと千早は実継の白衣を引っ張り立ち止まり 「ま、待って。緊張してきた」 「そんなに緊張する相手じゃない。いい子だから友達になれる」 「で、でも…っやっぱり…オレ」 「ほら、勇気を出して足を動かせ」 「う、うん」 千早は実継の陰に隠れておそるおそる部屋の中へ入った。 「臣ー。隣の部屋の子を連れてきた。臣の次に年長だからよろしくな?千早、臣に顔を見せて。俺の背中から出てこい」 「ま、待って。心の準備がぁ」 「人見知りさんとね?」 「そうなんだ。生意気なくせに緊張しいでな。自分からは絶対話しかけに行かないだろうから連れてきたんだが…。こら、千早。いつまで隠れているんだ」 「だ、だってー!うー…えと…オレ、千早。17。よろしく」 こそっと顔を出し、恥ずかしそうに千早は臣にあいさつした 「千早ちゃん、可愛かね。オレは臣。23歳」 「23?なんで少年棟?」 実継に千早は尋ね、実継は答えた。 「もともとここに入院していたからな。真白と同期だ」 「そうなんだ」 「真白ちゃんを知っとると?」 「うん、友達」 仲良くなれそうな2人の雰囲気に実継は微笑みを浮かべ、千早の頭を撫で 「後はもう1人で大丈夫だな?千早」 「う、うん。行っちゃうの?先生」 「ああ。臣の顔も見たし医局に戻る。臣、千早は口が悪いとこもあったり跳ね返りな子だが、甘えるのが苦手なのに甘えん坊で寂しがりなところがあるから仲良くしてやってくれると助かる」 「了解。弟ができたみたいで嬉しかよ」 「あ、臣。もうすぐで真白が遊びに来るから頼むな?臣」 「真白ちゃんが?うんっ」 「頼りになるお兄さんになったな?臣」 ポンポンと臣の頭を触り 「またな」 実継は部屋から出ていった。

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