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ちっちゃい仲間
実継がいなくなると臣は千早を手招き
「千早ちゃん、ベッドに座ってよかよ。おいで」
「あの、臣…さん…ってそのしゃべり方、このへんの人じゃないの?」
「博多。小さい時にこのへんに引越して来たとよ」
「可愛い」
「ふふ。ありがと。千早ちゃん、臣さんじゃなくて臣くんでよかよ?」
「じゃあ、オレも千早ちゃんじゃなくて…」
「千早ちゃんは千早ちゃん」
「え」
「小さくて可愛いらしかもん。150…なんcm?」
「154cmだよ。なんか、ちゃん付けって恥ずかしい」
「似合うからよかよか」
「もっとでっかくなりたい」
「今よりはもう少しやけどでっかくなるとよ。オレもいま160あるけど千早ちゃんくらいの時はそれくらいやったと」
「本当?」
「うん」
「わ。ちょっと希望でた」
コンコン
「はーい」
「おじゃましまーす」
入ってきた人物に臣は手を振り
「真白ちゃん!いらっしゃい」
「臣くん、お久しぶりです」
「元気そうやね?」
「うんっ!まーちゃん…じゃなくて…ぼく、元気してるよ」
「え?真白ちゃん、ぼくって言うようになったとね」
「そうなの。おとーさんが就職した時のためにぼくって言いなさいって。でもまだまーちゃんって言っちゃう。だめだね」
「ううん、だめじゃなかよ。頑張っとーね」
「ありがとう、臣くん。ちぃ!久しぶり。会いたかった」
真白は千早に近づくと千早に抱きつき
「真白、重いー。つい2週間前も来てくれたじゃん」
「ちぃに毎日会いたいもん。先週の通院の日は面会時間過ぎちゃって来れなかったし」
「じゃあ入院する?」
「やだぁー」
2人の会話を聞いて臣はクスクスと笑った。
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