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ゆっくん

笑われた2人はムスっとして臣を見 「なんで笑うの〜臣くん。ちぃ、ぼくたちへんなことしたかな?」 「してないと思う」 「ごめんごめん。なんか仲良しでほほえましく感じたとよ。オレにも入院中仲良しの子がおったと。出会って4年は経つだけどいまだに仲良しやけん。友達がそばにいるってよかよ」 「それってゆっくん?」 「うん、そう」 「ゆっくん。元気?」 「元気だよ。あー…まだ入院したよ。って由宇に伝えとらんかったばい」 「ゆっくん、久しぶりに会いたいなぁ」 「オレの入院のこと伝えたらたぶんお見舞いにきてくれるけん、それに合わせて来たらよかよ」 「うん。そうする!」 「ゆっくんってだぁれ?真白」 千早は真面目な顔をして真白を見上げ 「こ、こわいよ。ちぃ」 「答えて」 「ゆっくんはゆっくんだよ」 真白は気まずくて千早から視線をそらし、そらされたことに気づいた千早は真白の両手を掴み 「真白っ」 「ゆっくんはオレたちの同期の患者さんで友達ばい」 「同期の患者さん?本当?」 「うん」 答えに納得して千早は嬉しそうに笑い 「よかった。真白のいい人かと思っちゃった」 「ち、違うー。ゆっくんはお友達だもん。まーちゃん、好きなのはちぃだよ」 「え…ちょ、待って。2人、お付き合いしとると?」 「「うん」」 「えーっ…」 真白に先を越された臣は驚いて声をあげた。

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