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ちぃちゃんは雅宗が苦手
真白と千早が抱きあっている最中、雅宗が臣の部屋へとやってきた。
「臣くん、ごはん順調に流れとる〜?あ、可愛いらしいお客さん来とるやん」
「ん?あー!にんにんだ!!」
雅宗の声に気づいた真白は千早の体を離して雅宗に視線を移し
「まーちゃん、久しぶりやなぁ」
「うん、元気ぃ。ちゃんとお薬も飲んでるよ」
「お、えらいやん〜。苦手なのに頑張っとるなぁ」
「むーちゃん、もうちょっとゆっくりめがよか。ちょっと苦しかよ」
「え?大丈夫?お腹張っとーへん?」
雅宗が手を伸ばして触ろうとすると、臣は両手を振り
「大丈夫ばい。最近あんまりお腹に入れとらんかったけん、びっくりしとるだけとよ」
「んー…ほんならええけど、無理したらあかんで?ちょっとゆっくりに変えておくな?」
「うん。ありがとう」
千早はこの間、緊張した面持ちで雅宗を見つめていた。
その緊張感が雅宗に伝わり、千早の前に雅宗はずいっと顔を出し
「ちーはや。そんな見つめられたら照れるで?どうしたん?」
「はわわ…。どうも…しない、かも」
怖いよ〜…
周防さんとはじめて会ったとき、おしりに指を挿れられてお腹のナカを綺麗にされちゃったからさ、どうしても構えちゃうんだよ
「んー…いい加減慣れてくれてもええんやけどな」
「おしりしないよね?周防さん」
「ん?出とらんかったっけ?」
「で、出てる!ちゃんと出てるからやらないでよっ」
「心配せんでも大丈夫やって。むやみやたらにやる処置やないから」
雅宗は千早の頭に手を乗せてわしゃわしゃと頭を撫でた。
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