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ちぃちゃんは雅宗が苦手 2

千早は雅宗に髪の毛をくちゃくちゃにされて迷惑そうな顔をし 「いやー。髪、くちゃくちゃだよ」 「可愛がってやってんねん。何?いやなん?」 「うん、いや」 「いやって…。即答せんでもええやん。凹むわ〜」 千早と雅宗のやりとりがおもしろくて臣はお腹を抱えて笑った 「ははっ。むーちゃん、ちぃちゃんに嫌われとーね」 「初日に俺に摘便されたんを根に持ってんねん」 「ふふ。それはちぃちゃんが根に持つのも分からんくもないばい。オレもむーちゃん最初怖かったし」 「そうやな。怖かーって言われたん覚えとるわ」 「だって本当に怖かったばい、見た目が。髪は明るい茶色でピアス付いとるけんね。でも、注射ば上手にやってくれたとよ。そこから大好き」 「千早にも早く好きになってもらえるとええんやけどな?出会いが最悪やから当分難しいやろな」 「そんなにゴリゴリしたとね?」 「せやな。出しきらんかって坐薬も挿れたから余計に嫌われたんやろな。坐薬は腹、痛なるし」 「んー…たしかに初対面でむーちゃんにそこまでされたらトラウマになるばい」 「せやかて、仕事やねんから仕方ないやろ?めちゃくちゃに泣かれてもうて俺にとってもイヤな記憶なんやから」 「そんなに泣かれちゃったとね?」 「せやねん」 雅宗はしみじみと語り始めた

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