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ハルちゃん、ナっちゃん
宵に連れられて食堂に来た千早は、椅子に座る2人の少年の顔を見て驚いた。
え、おんなじ顔だ…。
後、オレもちっちゃいけど…2人とももっとちっちゃい気がする。座っているからたぶんだけど…。
食堂にはその子たちの他に後3人。
いずれもオレより年下…かな?
ここにいる子たちみんなオレと同じように性の発達をしていないんだ。
さっきのあの怖い看護師さん…周防さんって言ったっけ?
あの人にされたことってみんなもされたのかな?
なんか恥ずかしいな
千早は照れて宵の後ろに隠れてちらちらと他の患者さんを見、照れる千早を宵は引っ張り寄せて後ろから抱きしめ小声でささやき
「怖がらなくて大丈夫。みんないい子たちだから仲良くなれますよ」
「う…うん」
「あいさつ、できますか?千早くん」
「え…えと…その」
「ふふ。ちょっとむずかしいかな?みんな、今日から来た千早くんです。17歳だったかな?千早くん」
「うん」
「みんな仲良くしてあげてくださいね」
「はーい」
「えと…よろしく」
千早がお辞儀をすると同じ顔をした2人が立ち上がり
「ぼく、ハル!12歳」
「おれはナツ。おれたち双子だよ。3号室にいるからよろしく」
「俺はねー…」
「僕は……」
「オレは…」
2人に続いて残りの3人も次々と自己紹介をしていった。
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