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ハルちゃん&ナっちゃん 3
ハルとナツに挟まれて食事を始めた千早は、ハルとナツの人懐こさに驚いていた。
「千早おにぃちゃん、はい。あーんして」
「こっちも、あーん。おれのおすすめ!おいしいよ」
「えぇ…あーんって…どうしよう」
「ナツ!千早おにぃちゃん困ってる」
「ハルだって困らせてる」
「あ、ありがと。えと…ハルくんの方が先に声をかけてくれたからハルくんのもらうね」
「うんっどーぞ」
「終わったらおれのも食べてよ」
「分かった。でも、オレ…自分で食べられるかも…」
2人の対応に千早が困っていると見知らぬ医者が千早に近づき声をかけた
「2人、人懐こいだろ?」
「だ…だれ?」
背が高くて鼻筋の通ったその医者と目が合うと千早はおびえ、医者を目にした双子は喜び立ち上がって医者の名前を叫んだ。
「「祖父江先生ーっ」」
「あー、こらこら。お前たちご飯中だろ?立ち上がるな」
「「はーい」」
2人はおとなしく言うことを聞いて椅子に座り、ハルが右手をあげ
「先生、ご飯終わったら遊んでー」
「あ!ハル抜けがけ禁止っ。先生はおれと遊ぶの!」
「えーっダメ!先生はぼくの」
「残念だが午後は予定がある。診察の子がいるんだ」
「なんだぁ、残念。ナツ、先生忙しいって」
「ショック」
2人が残念がっていると実継は2人の頭に手を置き
「分かった分かった。夕方に時間の都合つけるから少しだけ遊んでやる」
「「やった!!」」
実継の言葉に双子は喜び、千早の背後でお互いの手をパンと合わせあった
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